6/01/2006

グッドナイト&グッドラック

Good Night, and Good Luck by George Clooney

個人的にマッカーシズム(McCarthyism) [マッカシー旋風・赤狩りとも呼ばれる] に怒りをもっている一人だったので 心待ちにしていた作品でした
この映画の主役エド・マローについては今までにも CBSの番組 See it Now のビデオや となっていましたが George Clooney はまだまだマッカシーズムに対す怒り(反省) それと現在のTV界の現状を
憂い《一石を投じたい》 のかな みたいな気がしました

今になって思えばほんの4・5年の間の事ですが 低俗にスパイを送り 嘘の告発で人生を変えられた人は数えきれない 
映画界ではその筆頭が
チャーリー・チャップリン(Charles "Charlie" Chaplin)エリア・カザン(Elia Kazan)でしょう
チャップリンは1952年事実上国外追放され 再びアメリカを訪れるのは20年後の1972年アカデミー賞特別賞を受けるためであった 授賞式での盛大な拍手は謝罪と尊敬の意味がこめられた 一方で1998年アカデミー賞名誉賞を受賞したエリア・カザンには
まばらな拍手とブーイングなど批判がおこった
写真界でも
フォト・リーグ (Photo League) がその矢面にたたされアンジェラ・カロミリス(Angela Calomiris) と言うスパイを送り ( 20世紀の瞬間 ・第13章赤狩り参照) 私の好きな写真家 Sig Grossman は不遇な生活を送り Paul Strand はフランスへと渡った
自由社会の象徴のような国アメリカの迫害 50年代は共産主義だったが2001年New York September 11 からはイスラムが ・・・赤狩りと同じような状況を繰り返している

● この映画のオフィシャルHPです   
http://www.goodnight-movie.jp/