5/15/2007

ブラッド・ダイヤモンド

The Blood Diamond  by Edward Zwick

そう言うと 何時も「えっ!!」と絶句されますが
私 かなりの レオナルド・ディカプリオ ファンです

出演作品は たぶん全て観ていると思います
きかっけは NewYork で90年代はじめに見たTVドラマかな
そしてギルバート・グレイプ ( What's Eating Gilbert Grape )と
ボーイズ・ライフ ( The Boy's Life ) で大ファン (作品追っかけ)に・・・
さすがにタイタニック (Titanic) 大ブレーク後はあまりの人気者に
すこし引き気味で ファンですと言うのを避けていました

そんな理由だけではないのですが 観てきました


第二次世界大戦後のアフリカ大陸の混乱 独立まもないアフリカの国々は 国内権力争いだらけ
だが それは ソ連邦とアメリカの 冷たい戦争時代の 代理戦争がもたらしたもの・・・
そして連邦崩壊後 表に出てきた 宗教問題 をからめた 民族闘争
今や大国となった 中国 などが加わっての資源の権利争奪
肥沃な大地アフリカは 世界の国々の思惑で 混乱が収まる 様子がない

映画の舞台 シエラレオネは今も 国民が平穏に暮らすことができていない のです
映画はまるでドキュメンタリーのように思えました
考えるだけで 胸が詰まる少年兵の問題が 父子の絆をからめてのストーリーになっています
シエラレオネだけでない 世界中の紛争地で 否応なしに巻きこまれる 子供達 がたくさんいるのが現実です

紛争ダイヤモンド は過去も現在も未来も 紛争ダイヤモンド なのです
ダイヤモンドに価値を見出している人がいるかぎり  終りの見えない紛争です

● この映画のオフィシャルHPです   http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/

★2008年4月:追記
 お奨めサイトです  http://www.actv.ne.jp/~yappi/eiga/EE-18_blooddiamond.html
 やっぴらんどのやっぴ的歴史映画 の中のブラッド・ダイヤモンドのページです
 さすが歴史の先生だったかた
 歴史的バックボーンやその他 とても解り易く紹介してくれてます

3/25/2007

かもめ食堂

荻上 直子 監督

久し振りの日本映画でした
えっこんなに見ていなかった!! 
ここ数年 ずいぶん日本映画が話題にのぼることが多くなっていたのに
かなり 映画の観かたが偏ってきてるのかな・・・

群 ようこの原作が
小林聡美・片桐はいり・もたいまさこ の絶妙なキャラクターたちと
フィンランドと言う場所によって 楽に呼吸ができる 絶妙な空間を創り出していました

肩こりがマッサージしてもらって 《あぁ~~なんだかすっきり》って言う感じで
今夜は 映画館を出てからも ずっととても良い気分がつづいています

● この映画のオフィシャルHPです  http://www.nikkatsu.com/movie/official/kamome-movie/

2/05/2007

キング 罪の王

The King   by  James Marsh (ジェームズ・マーシュ)

美少年好きの私としては今
ガエル・ガルシア・ベルナル は外せない (Ha・Ha・Ha・・・)
との理由で 今日はスガイの 会員割引Day 観てきました

重たい・重たい作品でした

まるでシェイクスピアの悲劇を観た後の気分と同じ
ひたすら自滅への道程を追っていました
ガエル・ガルシア・ベルナルの端整な顔がそれをもっと恐ろしく思わせるようで
この青年はどうするのだろう どうするのだろう と終わってからも考えてしまうような 救いの見出せない気持を引きずってしまいました

リトルミスサンシャインのお兄ちゃん役のポール・ダノが演じているお兄さんや 教会(宗教)が再び人々を集めている現在のアメリカの一面 なども 私にとって作品の印象を重たくしている一因でした

監督の James Marsh は1999年に Wisconsin Death Trip を監督してます
これは1973年に出版された同名の写真集からインスパイヤされての作品でした
(と書きましたが私は写真集しか見たことありませんが・・・)

● この映画のオフィシャルHPです     http://www.king-movie.jp/

1/29/2007

イカとクジラ

The Squid and the Whale  by Noah Baumbach (ノア・バームバック )

1986年のブルックリンが舞台だけれど
今の日本の状況に似ているかもしれない
80年代後半からは 仕事をかねて NewYork に定期的に行き出した時期で NewYork はとても不景気でした
そんな事もこの作品の背景にはあるのでしょうね

家庭(両親の関係)が崩壊して行く 
見えないひびが入り出す 両親とも自分の事だけ考えている 
自立する力のない子供はただただ巻きこまれて行くだけで
自分自身ではどうにも出来ない・・・
そんな子供の視点からのこの映画は 子ありで離婚経験者の私には罪悪感を感じさせる作品でした

アメリカ自然史博物館 (The American Museum of Natural History) の巨大展示物のイカとクジラが 作品の題名とは・・・
映画の終わり頃それが出てくるまで知りませんでした 
でも今もってイかとクジラの展示物は印象に残ってないんだよねー
たぶん海洋生物のところだと思うんだけど・・・
って言うか自然史博物館に最後に行ったのは何年前かしら 
そういえば その昔の映画 マルコムX (by Spike Lee) でマルコムと奥さんとの最初のデート先も自然史博物館のだったな~

● この映画のオフィシャルHPです  http://www.sonypictures.jp/movies/thesquidandthewhale/index.html

11/23/2006

カポーティ

Capote  by  Bennett Miller (ベネット・ミラー)

フィリップ・シーモア・ホフマン ( Philip Seymour Hoffman ) が
今年 (2006) のアカデミー賞主演男優賞を受賞した時から とても楽しみにしていた作品でした
彼はいつもいつもちょっと気になる役を演じていたので・・・・
トルーマン・カポーティ ( Truman Capote ) をどう演じているのか

わくわくしていました
お見事!!! フィリップ・シーモア・ホフマン
微妙な変人ぶりや話しかたなど TVのインタビューなどで見たカポーティその人以上でした
「ティファニーで朝食を」で知り そして「冷血」を読んで あまりの違いに 戸惑いを感じたものでしたが すこし理解できたかな

● この映画のオフィシャルHPです  http://www.sonypictures.jp/movies/capote/

カポーティ は若い頃から数々の写真家の巨匠の 被写体でした
Iving Penn の作品では Penn 独特の三角壁の奥で幼い顔をみせてましたが
Henri Cartier-Bresson の作品では 南国を思わせる大きな植物を背景にナイーブな青年そのものです
映画でも名前と後ろ姿が登場した Richad Avedon は沢山の Portrait を撮ってます
カポーティと同じく NewYork 社交界の話題の人だった Andy Warhol もポラロイド作品やシルクスクリーンの作品を発表しています

11/10/2006

16 ブロック

16 Blocks  by   Richard Donner  (リチャード・ドナー)

NewYork の街並みたさで 観に行ってきました

泣かせる心温まる話も織り交ぜて ( ほとんどが終わり頃に集中してますが ) 楽しめる作品でした
レディースデーで¥1000 で観れたので なんだか得した気がしてます
ブルース・ウィリス (Bruce Willis) のだめな中年 拍手!! 
お腹の出具合 良い感じでした スマートな中年じゃだめだよねー

取りあえず 少なくとも16ブロックは NewYork の街が出てくるだろうと思ってましたが・・・
ブルース・ウィリス (Bruce Willis) が勤務する警察署から モス・デフ (Mos Def) が証言するはずの裁判所まで 16ブロック のはずが
警察署を出てすぐ寄ったのが チャイニーズ経営のリカーショップ だったらもう現実にはエリザベス通り (Elizabeth Street) にある警察署とかなと思い 証言先の裁判所 (Criminal Court Clerk ) は Centre Street だと思われるから 16ブロック も離れてないよなー とかよけいなことを考えてしまいました(笑)
ふたりが逃げ回っていたのはたぶん 数ブロック!!
出てくる(耳にする)Street が ・Elizabeth ・Mott ・Canal ・Mulberry ・Bowery ・Bayrad あたりだったので・・・ デープなデープなチャイナタウンがメインでした (で・たぶんこの辺りと思う地図載せましたので 映画観た方は思い出しながら Street 確かめてください)

● この映画のオフィシャルHPです    http://www.sonypictures.jp/movies/16blocks/
● この地図のHP   http://maps.citysearch.com/location?location=Elizabeth+St+New+York+NY+10013

10/28/2006

太陽

The Sun    by  アレクサンドル・ソクーロフ (Aleksandr Sokurov)

イッセー尾形 [一人芝居]のようでした
映画の初めから終わりまで 彼の映ってないシーンがないのです
春・秋に行なわれる園遊会での招待客と昭和天皇の会話などから
記憶にある声・喋り方・人柄がそっくりそのまま とも思えるほど
みごとな イッセー尾形 の 昭和天皇 でした

ノンフィクションともフィクションとも言える 昭和天皇の映画
日本では平成18年の現在でさえ 昭和天皇をたたえる以外の言葉はかなりタブー視 されている
残念ながらこの映画は外国だから製作できたと思える

クリント・イーストウッドの『父親たちの星条旗』[Flags of Our Fathers]『硫黄島からの手紙』[Letters from Iwo Jima] を観る前にどうしても観ておきたかった作品でした

● この映画のオフィシャルHPです    http://www.taiyo-movie.com/

10/13/2006

マッチポイント

Match Point   by   Woody Allen

スカーレット・ヨハンソン (Scarlett Johansson)は綺麗さに磨きがかかってきたけれど・・・この作品も悪くはないけれど・・・頑固な長年のWoody Allen ウォッチャーとしては
この舞台がいつものように NewYork だったらとか・・・考えて 観ている私がいました
美術館(Gallery)大好きの私は現代アートがそこら中にちりばめられていたのが とても楽しかった(たぶん今も歴然と支配しているイギリスの階級社会などを際立たせたかったんだろうと 感じたけれど)
いろいろなところでは Allen らしさが 感じられましたが 
Londonを舞台に選んだ意味があまり感じませんでした



● 映画に出てくる 美術館(Gallery) のHPです
    The Saatchi Gallery     http://www.saatchi-gallery.co.uk/
    Tate Gallery         http://www.tate.org.uk/modern/default.shtm     
    Tate Modern          http://www.visitlondon.com/fl/jp/

● この映画のオフィシャルHPです    
      http://www.matchpoint-movie.com/pc/index.html

9/17/2006

アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶

Henri Cartier=Bresson Biographie d'un regard  (The Impassioned Eye)   
  by  Heinz Butler

偏屈で頑固(強靭な意志)そんな性格(人格)だと思っていた Henri Cartier-Bresson は自身の写真について語ることはないだろうと勝手に思っていたのですが 映像の中の Henri Cartier-Bresson は雄弁でした
ラッセル・ミラーがマグナムを出版の際 取材した時も Henri Cartier-Bresson は随分協力 (話をしてくれた) と書いていましたが すこし納得しました

多数の写真集の編集者 Robert Delpire マグナムのメンバー Elliott ErwittJosef KoudelkaFerdinando Scianna 作家 Arthur Miller フランス女優の Isabelle Huppert などが Henri の写真についていろんな事を話しているのですが

Ferdinando Scianna が The Decisive Moment が欲しくて《1ページ・1ページ写真に撮った》 と話ているのが 同じ思いをした私としては拍手喝采!
ちなみに Arthur Miller が手に取っていたのは America in Passing でした

映画を観ていれば観るほど Cartier=Bresson の写真をゆっくり見たくて
早速明日倉庫から Henri Cartier=Bresson の写真集を出してきてゆっくり見ようと思っています

● この映画のオフィシャルHPです   http://www.longride.jp/hcb/

9/01/2006

パイレーツ オブ カリビアン : デッドマンズ・チェスト

Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest  by ゴア・バービンスキー (Gore Verbinski )

ジョニー・デップ(Johnny Depp) 好きなんです
シザー・ハンズの頃から・・・ってな訳で観に行ってきました

感想: 私はすっかりおばさんです (笑) ・ ・ ・
娘が小学生低学年までばりばり 東映まんがまつり や ドラえもん 観に行っていたのになー

Disny は オーランド・ブルーム(Orlando Bloom) キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley) で王子様お姫様映画を作りたかったんだろうなー 
でも 今は Jack Sparrow だったそんな気がしました

● この映画のオフィシャルHPです    http://www.disney.co.jp/pirates/

8/15/2006

ユナイテッド 93

United 93 (Flight 93)    by Paul Greengrass (ポール・グリーングラス)

かなり構えて観に行ってきました

2001年9月11日 夜10時TV(ニュースステーション) 番組が始まってすぐでした
ワールドトレードセンターに軽飛行機が衝突  CNNの番組に切り替わった 
そして翌日まで あんなに長い間TVを見続けたのは始めてでした

10数年前まで 日通の船荷の事務所はワールドトレードセンターにあって NewYork を訪れた際に寄っていました 駐車場爆破事件 の後セキュリティーチェックが厳しいのと高速エレベーターがとても苦手でした
2000年は娘とはじめて一緒に過ごした NewYork でしたので 観光案内よろしく TimesSquare のガラス張りABCのスタジオでの Peter Charles Jennings の大統領選の最終発表を 大観衆とともに待っていましたが いつまでたってもフロリダの票が出ないという事で 諦めてアパートに戻ることにしました
(結局フロリダのごたごたで最終結果は札幌に帰ってきてからでした)
アパートはヴィレッジ外れのミートマーケットそばでしたので American Avenue を渡るたび 娘に南を向いてはここからはワールドトレードセンターが綺麗に見えるので写真を映すよう言っていました 自分でも気が付かないで毎日言っていて 娘に嫌がられていました
でもあれが最後に見た風景になってしまいました

涙・涙の作品だったらいやだなーと思って
最初に記したようにかなり構えて出かけました
ところが まるでドキュメンタリー 
墜落の原因がどうあれ アメリカ政府・軍そして航空管制の現場のお粗末さだけは間違いなく現実 (ドキュメンタリー) だったように感じました 
CNNやABC の Breaking news で見失ったハイジャック機の最後を知るなんて 道路を歩いている人を見分けれると言われているアメリカの航空写真などの情報力は全て他国を見張る為のようですね
それなのに このテロを理由にアフガン続いてイラクを自分たちの情報力や判断力のなさを隠すように戦争を仕掛け 世界中にイデオロギー崩壊後の宗教対決を表立たせてしまっている 
まるで1998年に翻訳出版された文明の衝突 の内容そのもののように!!

● この映画のオフィシャルHPです      http://www.united93.jp/top.html

7/27/2006

幸せのポートレート

The Family Stone   by  Thomas Bezucha (トーマス・ベズーチャ)

父:クレイグ・C・ネルソン (Craig T. Nelson) 母:ダイアン・キートン (Diane Keaton)
長男:ダーモット・マローニー (Dermot Mulroney) 次女:エリザベス・リーサー (Elizabeth Reaser) 次男:ルーク・ウィルソン (Luke Wilson) 三男:タイロン・ジョルダーノ (Tyrone Giordano) 末っ子:レイチェル・マクアダムズ (Rachel McAdams) 長男の恋人:サラ・ジェシカ・パーカー (Sarah Jessica Parker) 恋人の妹:久レア・デインズ (Claire Danes) など そうそうたる顔ぶれの出演者たち

なかでも 母親の ダイアン・キートン の存在が際立っていたのが印象的でした
自己主張の強い Stone家 の中でも最も強い存在感を感じたのは
アニーホール (Annie Hall)  ( by ウディ・アレン 1977年 アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・オリジナル脚本賞を受賞 ) からの ダイアン・キートン Watcher でもある 私の贔屓のせいだけじゃないと思います

アメリカの中流家庭の家族の絆の話ですが (だんだん薄れていってるとはいえ 実はアメリカは家族の結びつきが強い サンクスギビングやクリスマスは日本のお盆やお正月のように両親の元へ大移動) 上手に病気(癌)・同性愛者・人種・ハンディキャップ 〔サッド・ストーン = Tyrone Giordano ひとりがほとんど請け負っているんだけれど・・・彼は Happy に振舞える人柄 〕 今 アメリカが抱える問題をちりばめ 笑って泣ける(感動)する作品でした

でもできたら 公開はクリスマスが良かったなー 真夏に雪景色のクリスマスの話は やっぱりちょっと間が抜けている気がしました

PS :Claire Danes が大人になったなー ロミオ&ジュリエットレインメーカー の頃より
   だんぜん素敵に知的になってきてます

● この映画のオフィシャルHPです    http://www.foxjapan.com/movies/familystone/

7/20/2006

プルートで朝食を

Breakfast on Pluto  by  Neil Jordan ( ニール・ジョーダン)

綺麗な女装の少年見物みたいな お気軽な気持ちで出かけました
なんて ばかなんでしょう
監督はニール・ジョーダンそしてリーアム・ニーソン!!!
1996年ヴェネチア国際映画祭 (Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica)
金獅子賞受賞の マイケル・コリンズ (Michael Collins) から 再びの北アイルランドが舞台
アイルランド出身のふたりが ただのファンタジーを作るわけないですよねー

70年代の 北アイルランドIRA の活動が活発になった時期です
全ての北アイルランドの市民 (特にカトリック系市民) はこの作品に描かれているように 日々の生活がこの紛争と隣り合わせで営まれていたのです
そんな背景の中 主役は性同一障害 (?) の美しい青年
実は父は カトリック教会の神父
こんなハードな内容を軽やかに見せ マイケル・コリンズは観に行かない観客にも北アイルランド紛争に興味をもたせることができたような気がします

1981年から 若き日の ジェームズ・ナクトウェイ (James Nachtwey) は北アイルランド紛争を取材 彼のフォトジャーナリストとしての名声の第一歩となりました ( この写真は彼の写真集 Inferno で見る事が出来ます)

● この映画のオフィシャルHPです   http://www.elephant-picture.jp/pluto/

7/06/2006

ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン 

Get Rich or Die Tryin'  by ジム・シェリダン Jim Sheridan

Trying(a):苦しい・つらい・耐えがたい・無理な負担をかける・苦労させる・いらだたせる・腹立たしい

娘にこの映画を観に行こうと誘ったら
「母さん 悪い者!好きだもね 8マイルも観たんでしょう」と言われてしまった
確かに 悪いーやつにスポットがあたってる映画 チェック入れてるかも・・・
自分じゃ気が付かなかったけれど

近くの席には カーティス・“50 Cent”・ジャクソン (Curtis '50 Cent' Jackson) とはランクの違う(?)良くない B-girl & B-Boy が足は前の席にのせ 上映中携帯ピカピカ暗い中で光らせMail受信・送信してました 
【おい!!君達のアイドル見にきたんじゃないの?もう少し集中してみてよ】とおばさんは声に出せず怒っていました

Spike Lee が撮りそうな映画を ジム・シェリダン (Jim Sheridan) が監督 ある意味上品な映画になったような気がします
ドラック・ディーラー [映画の中でファミリー・ビジネスって言ってたなー] からカリスマに成り上る “50 Cent” が 現代版アメリカンドリーマー (ほとんどリアルストーリー) として描かれていました
対立するドラック・ディーラー がコロンビア系っていうのが 反射的に 《メデジン・カルテル》!が頭にうかび妙に納得してしまいました
日本じゃ想像もできない “50 Cent” の育った環境は 世界中で貧富の差・人種差別などで減るどころか増えている
前に観た シティ・オブ・ゴッド (CIDADE DE DEUS)はリオ・デ・ジャネイロが舞台だったけれど 観終わって重い切ない思いが残ったけれど この映画の後は元気でテンションのたかいおばさんがいました ha・ha・ha

● この映画のオフィシャルHPです   http://www.getrich-movie.jp/

6/27/2006

ココシリ

可可西里 : マウンテンパトロール   by  陸川 ルー・チューアン

映像でしか観ることのできない自然に圧倒されたが それを超える人間の意志に圧倒されてしまった 
問題の多いチベット地域 第14世ダライ・ラマのことを含め 中国のチベットに対する全てを好意をもって見れない私は(リチャード・ギアほどではないけれど) 現代中国人がチベット人をどうやって表現するかなどかなり批判するぞ精神が底にあって観に行きました
ルー・チューアンに脱帽!! そこには みごとにチベット人がいました
人間がコントロールできない自然 でもお金のためなら死をもかけて自然を破壊する人間 どちらも世界中のそこここで見られることですが 走りすぎると肺が破裂するような極限の自然の中で見せつけられると・・・
この作品はどんな人が観ても 必ずどこかに心を揺さぶられるなにかを 見つけることができる
映像でしか見れない(行く事が難しい)可可西里の自然もとても魅力的です

● この映画のオフィシャルHPです   
http://www.sonypictures.jp/movies/mountainpatrol/

ダ・ヴィンチ・コード

The Da Vinci Code by Ron Howard

もう混んでいないだろうと思って観に行ってきました (空いていました)
いつも思うことだけれど 
上映前に話題になりすぎる作品は すこしきのどくな気がします
かなりの観客が映画を楽しんで観るっていうより
厳しい批評家になって観ている気がするんです

私は ルーブル のガラスのピラミッドを ジャン・レノ(Jean Reno) が 『Scarface of Paris (パリの傷)』と言い捨てたのがかなり気に入りました
秋か冬頃には この作品の原作本も Book-off の100円コーナーに並ぶことを期待して フィクションを読みたいなと思いました
聖書に関する物語はクリスチャンの少ない日本では 感じかたは欧米とはかなり違うんだろうな
2006年の今でもアメリカ中西部カンザス州では ダーウィンの進化論を聖書に反するものとして論争を続けているし・・・ (ルート66をゆく より)
今年5月
National Geographic は【ユダの福音書を追う】と言う特集でした その後関連のDVDと本が2冊出版されています  イエス・キリストを売り渡したユダが実は一番の弟子だった!!
ダ・ヴィンチ・コードの映画の中で 聖書を編集した人達が自分たちに都合の良い福音書だけ聖書に載せた と言うことが出てきたので すごいタイミングと思いました


● この映画のオフィシャルHPです   http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/

6/22/2006

インサイドマン

Inside Man   by  Spike Lee

気が付いたらスパイク・リーの映画は25時以来ですね

1957年生まれのSpikeも もうすぐ50代 頑なアフリカン・アメリカンに対する思いでいっぱいの作品ばかりだったのに 他のマイノリティー対する思いにも気持ちを向けた 誰でもが楽しめる作品でした
舞台はアップタウンからウォールストリートへと変ったけれどやっぱり NewYork
ウディ・アレン とスパイク・リー 二人にはNewYork子として どんな NewYork を見せてくれるかいつも楽しみ
短いショットだったけれどモーニング・ハイツやチャイナタウン ただブルックリン・ブリッジを渡ってマンハッタンに入いるシーンに ワールドトレードセンターがないのが とても淋しかった

犯人を向かえる車の中の人達に注目 理屈っぽい人種問題をさらりと見せているのが印象的でした この映画で一番の貫禄をみせたのが ブルック・シールズ そして一番印象深いのは冒頭から流れるチャイア・チャイアというインド音楽でしょう

● この映画のオフィシャルHPです   http://www.insideman.jp/index.php

6/08/2006

ジャケット

The Jaket ジョン・メイブリー( John Maybury )
製作:セクション・エイトSection Eight (ソダーバーグとクルーニーが設立
)

三度くらい予告編を観ていてサスペンスだーって思っていたのですが
本編はSFサスペンス恋愛映画でした
やり過ぎにならない程度のSF (物足りない人も多いだろうなー) は軽やかな重さで私は疲れないで帰宅できたので満足でした
主演のエイドリアン・ブロディ ( Adrien Brody ) は 戦場のピアニストオスカーを受賞 でも私にとってはいつまでも写真家 Sylvia Plachy の息子です
Sylvia の最初の写真集には幼い Adrien が沢山登場しています
数々の賞を受賞している彼女も息子の受賞式は格別だったようで
母親の感激を
Village Voice に寄せています

PS: Brad Renfro も出ているのですが あの少年の面影は何処にも無く 
   [気が付かない人もいるだろうなー] って思いました

● この映画のオフィシャルHPです    
http://www.jacket-movie.jp/

6/01/2006

グッドナイト&グッドラック

Good Night, and Good Luck by George Clooney

個人的にマッカーシズム(McCarthyism) [マッカシー旋風・赤狩りとも呼ばれる] に怒りをもっている一人だったので 心待ちにしていた作品でした
この映画の主役エド・マローについては今までにも CBSの番組 See it Now のビデオや となっていましたが George Clooney はまだまだマッカシーズムに対す怒り(反省) それと現在のTV界の現状を
憂い《一石を投じたい》 のかな みたいな気がしました

今になって思えばほんの4・5年の間の事ですが 低俗にスパイを送り 嘘の告発で人生を変えられた人は数えきれない 
映画界ではその筆頭が
チャーリー・チャップリン(Charles "Charlie" Chaplin)エリア・カザン(Elia Kazan)でしょう
チャップリンは1952年事実上国外追放され 再びアメリカを訪れるのは20年後の1972年アカデミー賞特別賞を受けるためであった 授賞式での盛大な拍手は謝罪と尊敬の意味がこめられた 一方で1998年アカデミー賞名誉賞を受賞したエリア・カザンには
まばらな拍手とブーイングなど批判がおこった
写真界でも
フォト・リーグ (Photo League) がその矢面にたたされアンジェラ・カロミリス(Angela Calomiris) と言うスパイを送り ( 20世紀の瞬間 ・第13章赤狩り参照) 私の好きな写真家 Sig Grossman は不遇な生活を送り Paul Strand はフランスへと渡った
自由社会の象徴のような国アメリカの迫害 50年代は共産主義だったが2001年New York September 11 からはイスラムが ・・・赤狩りと同じような状況を繰り返している

● この映画のオフィシャルHPです   
http://www.goodnight-movie.jp/

5/25/2006

僕の大事なコレクション

Everything is Illuminated  by Liev Schreiber リーブ・シュライバー

観落さなくって良かったー!!
劇場で予告も観ていたけれど・・・予告とはまるで違う印象の本編でした
東欧の国ウクライナそしてユダヤ人
極東の日本人が想像も出来ないほどの歴史の数々
ナチだったり共産主義だったりと翻弄された人々も イデオロギーが崩れ 歴史を乗り越えなくては 過ごせない日常の日々が営まれていると言う現実
そんな重たいテーマを テンポ良く 暗くなく(画像もきれい) 作品をつくっていたのが見事と思いました
役者たちが とても良かった 個性的過ぎる主役の 3人+1 が特に
ジョナサン=イライジャ・ウッド(Elijah Wood) & アレックス=ユージン・ハッツ(Eugene Hutz) はみごと! 
でも1番は おじいちゃん=ボリス・レスキン(Boris Leskin) 良いですよ
そして犬好きじゃなくても+1 には 癒されます

不満はタイトル 原題をもう少し上手に訳したほうが良かったと思うけど

● この映画のオフィシャルHPです
  http://wwws.warnerbros.co.jp/everythingisilluminated/

5/19/2006

ブロークン・フラワーズ

Broken Flowers  : by Jim Jarmusch

この映画を観よう! って決める時の基準てなんだろう
Blogを書き始めて解ったのは
私ってかなり監督で観るのを決めてるんだなってことです
で・・・Jim Jarmush は観るんです

この作品はたぶんすべての男性が心(気持ち)の何処かにもっている 子に対する不確かさなのかしら 
女性は子を身体の一部として一時期宿し 生み出すので自分の子に対する不確かさを持つことは無いんです (理屈っぽく言うと体外受精や代理母などあるけど今は無視)
先日観た ヴィム・ベンダースの「アメリカ、家族のいる風景」も自分の知らない子供がいた と言う話で 仲良し二人は映画のテーマも仲良しなのかしら・・・って思いました

この映画のオフィシャルHPです   http://www.brokenflowers.jp/

5/17/2006

ダイヤモンド・イン・パラダイス

After the Sunset ブレット・ラトナー (Brett Ratner)

映画って娯楽だよ 第2弾
ただ券貰って 観に行ってきました
面白かった・・・
時間とお金があれば 映画はなんでも観たほうが良いと 又また思いまいした

ピアース・ブロスナン ( Pierce Brosnan ) は「007」シリーズよりぜんぜん渋く良い男でしたし
サルマ・ハエック ( Salma Hayek ) は強烈な個性のメキシコ人女性画家 フリーダ・カーロ を演じたフリーダ がとても印象的だったのですが 娯楽に徹したこの作品は女性でもうっとりするぐらいの容姿と美貌が圧巻でした
(そう言えば冒頭のレイカーズのバスケットの試合 観客の中にサルマのパートナー エドワード・ノートン がいましたね ノートンはブレット・ラトナー の「レッド・ドラゴン」 に出演してましたしね)
ちょっとしたお遊びなのかしら ドン・チードル ( Don Cheadle ) 演じる悪役の名前が ヘンリー・ムーア
大作家と同じ名前なんです ha・ha・ha
カリブ海の夕焼けは本当に美しかった 《タイトルになるくらいですから・・・》

● この映画のオフィシャルHPです   http://www.diamondparadise.jp/index2.html

5/16/2006

ロンゲスト・ヤード

The Longest Yard

アダムサンドラー好きの娘にお付き合いして観にいってきました
コメディの王道! 笑って・笑って・笑って・泣いて・笑って
権力者の悪(今回は刑務所長)との対決
まるで水戸黄門アメリカ版・・・だから アメフト対決
先が全て読めるんだけれど
面白かった
劇場をでて スタバでお茶を買って 良い気分で帰宅
映画って娯楽だよ
と大声で叫ぶような作品でした

この映画のオフィシャルHPです
http://www.sonypictures.jp/movies/thelongestyard/

5/03/2006

ラストデイズ

Last Days : ガス・ヴァン・サント Gus Van Sant 

カート・コバーン(ニルヴァーナ)のファンではないのですが
ガス・ヴァン・サント (Gus Van Sant) 贔屓なので見に行ってきました

ガス・ヴァン・サント はパステルカラー調の画面構成の色使いがとても気にいってます
それと 出てくる若者達が見目良い男の子なのが・・・

おばさん丸出しだなー私 とか思いながらも やっぱりそこも気にいっているところです

ガス・ヴァン・サントは1992年に 「108 Portraits」と言う写真集を出版しています

モノクロのこの写真集もお気に入りです

● この映画のオフィシャルHPです  http://www.elephant-picture.jp/lastdays/

4/21/2006

ブロークバック・マウンテン

Brokeback Mountain アン・リー Ang Lee 李安

愛でした
河が海に向かって流れ込むように
上流の思いがけない勢いや荒荒しさが海に向かう間に広くゆったりと でも川面の下には様々なものを包み込み流れているように・・・愛が進みます
そこには性別や時代・価値観も なにも力を持ちません
純愛・恋愛 名づけはどうでも良いのです
そこにあったものは 愛 以外のなにものでもありませんでした

監督AngLeeは日本に来日した際のインタビューでで 「なんとなくわたしはこの映画がアートハウスなどの上映にとどまると思っていました」と語っていました
そんな肩の力の抜け方が この作品の強みのような気がしました


● オフィシャルHPです   http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/opening.html

4/20/2006

僕のニューヨークライフ

Anything ElseWoody Allen

ウディ・アレンって名前を見たら 必ずチェックしなくては!って思うのは 私だけじゃないと思いますが そんな理由で行ってきました
良くも悪くもウディ・アレン作品でした


この作品は NewYork が舞台 生粋のNewYork 子のウディ・アレンならではのロケーションです
セントラルパークには 36もの が架っていますが この作品にはその幾つかが出てきます
特に映画好きだと この橋はあの映画って思いだしたり・・・ とセントラルパークの橋めぐりも なかなか楽しいので NewYork 観光の際のお奨めです


● この映画オフィシャルHPです     http://www.ny-life.jp/index2.html

4/13/2006

アメリカ、家族のいる風景

Don't Come Knocking

先月からすこし重たい映画が続いたので
久々のヴィム・ベンダースの映画 見終わってなんだかとても嬉しかったです

パリ・テキサスもそうですが画像がとても綺麗です
ヴィム・ベンダースは写真家と呼んでも間違いないぐらい写真集を出しています ぜひ見て欲しいです

● ヴィム・ベンダースのオフィシャルHPです 
  Book→Gallary から写真が見れます
  http://www.wim-wenders.com/
● この映画のオフィシャルHPです
  http://www.klockworx.com/america/

4/01/2006

オリンピック: 民族の祭典 美の祭典

1938年(ドイツ) 監督:レニ・リーフェンシュタール Leni Riefenstahl

1936年第11回ベルリン・オリンピックABC の記録映画

第一部「民族の祭典」
この大会が最初となった聖火リレー・開会式・陸上競技全般
第二部「美の祭典」
体操、ヨット、水泳、射撃、ボクシング、馬術、ホッケー等、陸上以外の競技選手村・閉会式
からの二部構成になっています 1938年のベニス映画祭で金賞を受賞

レニの
回想録によるとゲッペルスの大いなる嫌がらせの中
ヒトラーの熱烈な依頼を受け絶大なる庇護のもと 1934年のナチス党大会の記録映画 「意志の勝利」撮影したと語っています


この成功によって レニは ヒトラーが熱望したベルリンオリンピックの記録映画を撮影することになったのです
ヒトラーが世界中に示したプロパガンダと言われ ヒトラーのさまざまな思惑が見え隠れしています (上のベルリンオリンピックA・B・Cは其々HP先が違います ヒトラーについての説明なども載ってますので見てください)
撮影から公開まで2年を要してますが レニがほとんど一人で編集をしていたからです
編集中の1937年レニ最初のこのオリンピックの
写真集 が出版されています
公開から半世紀以上が過ぎた現在でも 映画のランキングには 必ず上位に取り上げられる作品ですが
この2本の映画が この後のレニの長い長い人生を弄ぶことになりました

TVなどでもコメンテイターとして出演している岩上安身氏の古いHP
Number 246 1990.July 5
ベルリンの壁崩れて沈黙を破った:
レニ・リーフェンシュタール「民族の祭典」監督 が語る”政治とオリンピック” です
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/berlin.htm

レニ

監督 レイ・ミュラー Ray Muller 1993年(ドイツ・ベルギー)

Go! Amazon.co.jp


1992年、レイミュラー監督によるレニのドキュメンタリー映画 『レニ』 に出演して、各地でロケを行ったが、撮影中ミュラーと何度も派手な喧嘩を演じた。原因のひとつはミュラーが「ゲッペルスの日記」を引用して、レニはゲッペルスと仲むつまじかったのでは、と言ったことで、それはウソだとレニが爆発。もうひとつは 『信念の勝利』 で、ミュラーがどこから引っ張り出したのか、レニが屑篭に捨てたはずのリールまで公開したことで、「あんな下手な映画を私が作るものですか」と再噴火した。
回想:文春文庫版 文庫化にあたっての訳者あとがき より)

レニの回想録の訳者は ミュンヘンでレニの秘書をしていた椛島則子さんで上記のようなエピソードを文庫本化の際披露してくれています
ミュラーにゲッペルスのことを聞かれたレニの怒りようは しっかり記録とされ 映画の中に出てきます

ダンサー時代のレニ・青い光やその他の映画撮影の様子 中でも「オリンピア」の撮影の様子は地面に穴を掘ってカメラマンがそこから撮影をしたりとか とても興味深いものでした

DVD 発売元ジェネオン エンタテインメントのレニのページです  Go! db.geneon-ent.co.jp

3/23/2006

ミュンヘン

Munich by Steven Spielberg スティーヴン・スピルバーグ 

重たい問題を扱った作品が多かった2005年製作の映画ですが
ミュンヘンは見終わって 虚しい気持ち でいっぱいになってしまいました

イスラエルは建国から ずっと紛争が絶えない
このミュンヘンオリンピック前後は 日本赤軍のテルアビブ空港爆破など 中東戦争の外にも いつもニュースの宝庫
公平に紛争や事件を考えなくては・・・と思っても難しい!
何年か前 まだ携帯電話がこんなに日本で普及する前 世界で1番に普及してたのは イスラエルだそうです なぜなら 「あまりにもテロが多く家族の無事を確認する為」 との話に背が寒くなる思いがしました

ユダヤ人でもある スピルバーグ がこの映画を作った意味を考えました
シンドラーのリスト そして ミュンヘン
アメリカで報道されるイスラエルのニュースは日本国内での報道とニュアンスがかなり違いびっくりします
悪者=パレスチナが普通で とてもイスラエルよりです 
このへんが他の国々からアメリカはイスラエルのスポンサーと言われるのでしょう
スピルバーグは 同胞(アメリカ人&イスラエル人)に何か考えて欲しかったのかしら・・・

● 映画ミュンヘンのオフィシャルHPです   http://munich.jp/

● NHK (BS) でイギリス・BBC制作 の同じ題材ドキュメンタリーが放映されました
   証言 イスラエル暗殺部隊 “ミュンヘン”への報復 

   http://www.nhk-jn.co.jp/002bangumi/topics/2006/018/018.htm

3/18/2006

War Photographer

: 戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界

報道写真家 James Nachtwey を取材ドキュメンタリー映画になったのがこの作品です
写真集 Inferno の中の写真が あっ!この場所だ!と解るシーンがたくさんあります


誰もイメージする報道写真家 ( 容姿端麗・NewYorkでのストイックな私生活・命も顧みず被写体に迫る・そして名声などなど)
でもそれ以上 映画の中のNachtway はあまりにも格好が良い
フィクションでこの映画を作ってもここまで格好良くないと思うぐらい
報道写真家とは! って思っている方DVDになりました ぜひ見てください
日本公開時(2003年)のHPです http://www.mediasuits.co.jp/senjo/
James Nachtwey の詳しい紹介などあります


     

3/16/2006

RIZE

2006年1月28日(札幌でも 2月18日より)
David LaChapelle 初映画監督作品 《RIZE・ライズ》 が公開されます

2005年アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門でノミネートされました
LA・サウスセントラル(かなり物騒な場所)でのダンスバトルのドキュメンタリーです
彼の写真集 LaChapeiie Land のような 色合いの画面なのかしら 楽しみです


 Rizeの日本版HPです
 彼のHP Official Film Treiler(QuickTime必要)が楽しめます 写真なども情報満載

3月16日明日で上映終了なので急いで見に行ってきました 
写真家が作った映画はいつも自己満足で終わってしまっている作品が多いので 

実は「楽しみです」と書きながら あまり期待せずに出かけました 
観客はダンス大好きって判る若者ばかりでした 
David ごめんなさい とても良い映画でした
音楽と映像がこんなにも見事にフィットしている映画は久し振りのような気がします 
映像も LaChapelle らしい色合いでしが 奇をてらうところがなく 好ましく思いました 
★★★・5 です 皆さんもチャンスがあれば見てください お奨めです

ウォーク・ザ・ライン:君につづく道

今週はすこし映画三昧でした

この作品はずいぶん評判が良いので はりきって出かけました
ただJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ) はカントリー歌手とは思っていなかったので(今でも) コラムなどで目にするたび すこし違和感を感じていました
若かりし頃のエルビス・プレスリーなども出てきて 私が中学生の頃感じていた ロック歌手 だったので くだらない違和感は解消しました


映画は愛の映画でした
確かに ホアキン・フェニックスもリーズ・ウィザースプーンの歌もとても上手かった(良かった)と思うけれど それだけでは感動できませんでした
バンドツアーにへとへとになっているジョニーはじめメンバーたちのシーンで 20代に バンドのツアーを約1ヶ月Staffで付いていた時のことを思い出して ツアーて疲れるんだよなーなんて納得してました


● この映画のオフィシャルHPです  http://www.foxjapan.com/movies/walktheline/

映画を見た人にもお奨めHPです Johnny Cashまでの音楽のルーツが解ります
● アメリカン・ミュージックのパイオニアたち:第11回 カーター・ファミリー
 
http://park8.wakwak.com/~music/kats/anold/2002/0202.htm

3/14/2006

Hotel Rwanda ホテル・ルワンダ

ルワンダ版『シンドラーのリスト』とも言うべき渾身の一作が、残念なことにここ日本では国内配給会社によつ買い手がつかず、‘お蔵入り’の状況をやむなくされていました。  
                         
とblogから始まった公開をもとめる署名運動のおかげでやっとこの映画を観ることができました
ぜひ 『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」HP を見てください
この映画のことが詳しく詳しくのっています

私がRwanda のことを詳しく知ることになったのは
1995年 Gilles Peress の写真集 The Silence が届いた日でした
なにげない大きさの Softcover の中に前年の虐殺の跡がぎっしりと詰まっていました
クリミア戦争からの戦争(紛争)写真を数多く見て来ましたが 最も恐ろしい・怖い内容でした
湾岸戦争のまるでTVゲームのようなLive TVを見た後だったので 斧や棒などで虐殺された人々の写真が心をただただ重く暗くして行きました 
こんなに早くひとつの出来事が写真集として出版されることは珍しく
ルワンダを見捨てたつぐないのように ルワンダの状況を世界に知らせる為 急いで出版したようでした
映画は Don Cheadle 演じる Paul Rusesabagina (ポール・ルセサバギナ) の人間性(人間愛) を中心に置かれてましたので The Silence を見た時より 殺伐としてませんでしたので ほっとしてます

ルワンダでは長い間このことが暗い影を引きずっています裁判の原告と被告が同じ村の隣人だったりしているからです
複雑に絡みあったルワンダの部族間の歴史は
「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」HP 内のhttp://rwanda.hp.infoseek.co.jp/about_history00.html を参考にしてください

そして映画ではふれてませんでしたが 難民 としてザイール (現コンゴ民主共和国) に逃れた人々のその後も知ってください

3/09/2006

クラッシュ

Crash  by  Paul Haggis

アカデミー作品賞受賞後はじめての木曜日だったので
なんと席は一番前!
スクリーンは頭の上と言う過酷な状態でした

良い映画でした
でもアカデミー作品賞!?って感じです
けしてアカデミー好みじゃないから・・・
ブロークバック・マウンテン には受賞させたくなかったのかなとて勘ぐりました

アメリカはどこまで人種問題 を引きずるのでしょう
移民・不法も含めて増えていく中  WHITE とCOLERED (色つき) だけじゃなく

どんどん国益など複雑さを加え 蟻地獄に落ちていってるように思えます

50年代から70年代 大きなうねりとなった公民権運動1 の頃のほうが ずっと問題がシンプルだったし 問題意識が表面で議論されていた気がします

● この映画のオフィシャルHPです    http://www.crash-movie.jp/

3/03/2006

ジャーヘッド

2月26日 Jarhead (ジャーヘッド) を見てきました

ベストセラーになったドキュメンタリー小説( Jarhead: A Marine's Chronicle of the Gulf War and Other Battles ) の映画化
ジェイク・ギレンホール主演 アメリカンビュ-ティのサム・メンデス監督作品
今までの戦争映画とは少し違う映画でした
単語と単語のつなぎは Pi-(Fack) の連続
海兵隊という別の法律が支配する環境の中での兵士が そこにいました
そして 今だって イラクにはこのような兵隊たちがいるんだと思いました

● この映画のオフィシャルHPです   
http://www.jarhead.jp/top2.html

湾岸戦争 (Gulf War) は1991年の出来事で もう随分時間が過ぎてるんですね
はじめてテレビで戦争をLIVEで見たのは この戦争だったと思います
アメリカがいつ戦争をはじめるのか 毎日毎日 テレビ 新聞などで取り扱つかわれ
いざはじまると あっと言う間に終わっていた そんな感じがしていました
でも戦争ってそんな簡単なものではないと言う現実を その後発表された写真などで 戦争の後処理が長い時間必要だったことを知りしました
そのような一連の写真の中で
Sebastiao Salgado の作品がとても強く印象に残っています (左の写真です)
フセイン軍(イラク軍)が油田に火を放って撤退した後(戦争終了後)の油田のバルブ閉めの作業を撮ったものでした


その写真がジャーヘッドでは 動画(映画)で見れたのです
昼間も黒煙の覆われ夜のようになってしまい 油の雨が止まる事なく振り続いたクエートの油田地帯がとてもリアルでした

2/18/2006

トゥルーへの手紙

A LETTER TO TRUE  2004年 Just Blue Films, Inc 監督・脚本 Bruce Weber

Bruce は映画のはじめに
「犬に手紙を書くなんておかしいと思うだろう。でも、彼は僕の一番の聞き手なんだ」(映画パンフレットより) と語ってます
この映画はBruceの平和への思いを True たち(Bruceの動物たち)への惜しみない愛情を見せることで 伝えていた気がします 犬好きの私としては はじめからおわりまで 犬犬犬と思って出かけましたので・・・少し反省・・・尊敬するキング牧師の古いFilmやSeptember 9 のFilmも登場する BruceWeber製 ドキュメンタリー映画でした


アメリカでは2004年公開のこの映画は2005年秋の
Bruce Weber の写真展 & Film展
から国内各地で上映されました

上の赤字をクリック Movies ⇒ Tariler から映画がすこし見れます

← このちいさなパンフレットはアコーディオン折りで映画の画像が7点載っていて嬉しくなりました


☆ サウンドトラック (CD) が出ています