4/21/2006

ブロークバック・マウンテン

Brokeback Mountain アン・リー Ang Lee 李安

愛でした
河が海に向かって流れ込むように
上流の思いがけない勢いや荒荒しさが海に向かう間に広くゆったりと でも川面の下には様々なものを包み込み流れているように・・・愛が進みます
そこには性別や時代・価値観も なにも力を持ちません
純愛・恋愛 名づけはどうでも良いのです
そこにあったものは 愛 以外のなにものでもありませんでした

監督AngLeeは日本に来日した際のインタビューでで 「なんとなくわたしはこの映画がアートハウスなどの上映にとどまると思っていました」と語っていました
そんな肩の力の抜け方が この作品の強みのような気がしました


● オフィシャルHPです   http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/opening.html

4/20/2006

僕のニューヨークライフ

Anything ElseWoody Allen

ウディ・アレンって名前を見たら 必ずチェックしなくては!って思うのは 私だけじゃないと思いますが そんな理由で行ってきました
良くも悪くもウディ・アレン作品でした


この作品は NewYork が舞台 生粋のNewYork 子のウディ・アレンならではのロケーションです
セントラルパークには 36もの が架っていますが この作品にはその幾つかが出てきます
特に映画好きだと この橋はあの映画って思いだしたり・・・ とセントラルパークの橋めぐりも なかなか楽しいので NewYork 観光の際のお奨めです


● この映画オフィシャルHPです     http://www.ny-life.jp/index2.html

4/13/2006

アメリカ、家族のいる風景

Don't Come Knocking

先月からすこし重たい映画が続いたので
久々のヴィム・ベンダースの映画 見終わってなんだかとても嬉しかったです

パリ・テキサスもそうですが画像がとても綺麗です
ヴィム・ベンダースは写真家と呼んでも間違いないぐらい写真集を出しています ぜひ見て欲しいです

● ヴィム・ベンダースのオフィシャルHPです 
  Book→Gallary から写真が見れます
  http://www.wim-wenders.com/
● この映画のオフィシャルHPです
  http://www.klockworx.com/america/

4/01/2006

オリンピック: 民族の祭典 美の祭典

1938年(ドイツ) 監督:レニ・リーフェンシュタール Leni Riefenstahl

1936年第11回ベルリン・オリンピックABC の記録映画

第一部「民族の祭典」
この大会が最初となった聖火リレー・開会式・陸上競技全般
第二部「美の祭典」
体操、ヨット、水泳、射撃、ボクシング、馬術、ホッケー等、陸上以外の競技選手村・閉会式
からの二部構成になっています 1938年のベニス映画祭で金賞を受賞

レニの
回想録によるとゲッペルスの大いなる嫌がらせの中
ヒトラーの熱烈な依頼を受け絶大なる庇護のもと 1934年のナチス党大会の記録映画 「意志の勝利」撮影したと語っています


この成功によって レニは ヒトラーが熱望したベルリンオリンピックの記録映画を撮影することになったのです
ヒトラーが世界中に示したプロパガンダと言われ ヒトラーのさまざまな思惑が見え隠れしています (上のベルリンオリンピックA・B・Cは其々HP先が違います ヒトラーについての説明なども載ってますので見てください)
撮影から公開まで2年を要してますが レニがほとんど一人で編集をしていたからです
編集中の1937年レニ最初のこのオリンピックの
写真集 が出版されています
公開から半世紀以上が過ぎた現在でも 映画のランキングには 必ず上位に取り上げられる作品ですが
この2本の映画が この後のレニの長い長い人生を弄ぶことになりました

TVなどでもコメンテイターとして出演している岩上安身氏の古いHP
Number 246 1990.July 5
ベルリンの壁崩れて沈黙を破った:
レニ・リーフェンシュタール「民族の祭典」監督 が語る”政治とオリンピック” です
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/berlin.htm

レニ

監督 レイ・ミュラー Ray Muller 1993年(ドイツ・ベルギー)

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1992年、レイミュラー監督によるレニのドキュメンタリー映画 『レニ』 に出演して、各地でロケを行ったが、撮影中ミュラーと何度も派手な喧嘩を演じた。原因のひとつはミュラーが「ゲッペルスの日記」を引用して、レニはゲッペルスと仲むつまじかったのでは、と言ったことで、それはウソだとレニが爆発。もうひとつは 『信念の勝利』 で、ミュラーがどこから引っ張り出したのか、レニが屑篭に捨てたはずのリールまで公開したことで、「あんな下手な映画を私が作るものですか」と再噴火した。
回想:文春文庫版 文庫化にあたっての訳者あとがき より)

レニの回想録の訳者は ミュンヘンでレニの秘書をしていた椛島則子さんで上記のようなエピソードを文庫本化の際披露してくれています
ミュラーにゲッペルスのことを聞かれたレニの怒りようは しっかり記録とされ 映画の中に出てきます

ダンサー時代のレニ・青い光やその他の映画撮影の様子 中でも「オリンピア」の撮影の様子は地面に穴を掘ってカメラマンがそこから撮影をしたりとか とても興味深いものでした

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